natuのブログ

日々起きたことを書いておきたいと思います。

太陽のパスタ豆のスープ

 休日に読んだ本を紹介したいと思います(´∀`艸)♡

 

 太陽のパスタ 豆のスープ

 

 

太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)

太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)

  • 作者:宮下 奈都
  • 発売日: 2013/01/18
  • メディア: 文庫
 

 

 タイトルを見て即決。

 美味しそう、という理由で選んだのですが、内容はいきなり美味しくなさそうな料理を、女性が飲みこもうと苦心しているところから始まります。

 

 というのも。

 

「 人生は自分の気持ち一つで変わるんだ!
結婚式直前に婚約を解消された明日羽(あすわ)。傷心の彼女に叔母のロッカさんが提案したのは“やりたいことリスト"の作成だった。自分の気持ちに正直に生きたいと願う全ての女性に贈る感動の物語。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4087450260/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4087450260&linkCode=as2&tag=gtf666-22&linkId=9b57f5b6d6244ede7abff94277de9834 参照サイト            」

 

 という作品紹介にある通り、冒頭は主人公が男性に振られるシーンから始まるのです。

 

 お付き合いした期間、2年。

 

 交際期間5年、結婚2年で離婚した私としては、交際期間2年って短くない?

 全然大丈夫、まだ若い。結婚する前で良かったじゃない! と思うのですが、普通はショックを受けますよね。

 

 メンタルボロボロのまま仕事をしたり、家族と過ごしたり、やりたいことを探したり、立ち直ろうともがいたり、周囲の目が気になったり、そういう辛い時間を、明日羽は根気よく過ごしていきます。

 

 これだけでも、かなりすごいことだと言えます。

 

 それに明日羽には職もある、まだ若い、人にも恵まれている!

 

 徐々に立ち直り、自分というものがなにでできているのかを知っていきます。

 

 明日羽は本当に恵まれていると思います。

 

 いいご両親。

 素敵な幼馴染。

 優しい職場の友人。

 明日羽の人間性

 その他もろもろ。

 

 男に振られたくらいで、人生終わったとか思ったらいけません。

 

 それでも、どうして駄目だったのか、なにがいけなかったのか、悩む姿には共感しました。

 

 答えが出ないことなので、堂々巡りになってしまうんですよね。

 あれが、駄目だったのかなぁ、とか思っても誰も答えを教えてくれるわけでもないし。

 

 わからないから、余計に気になる。

 考えてしまう。

 

 未練がある、という気持ちとはまた違う感情だと思うのです。

 

 本当に好きだったのかな。

 

 本当に好きだったら、違う未来があったのかな。

 

 と、自分に対しても疑問がでてきます。

 

 でも、そんなことわからないんですよね。

 

 自分でもわからない。

 

 縁がなかった。

 

 で、片付けられたらどれだけ楽か。

 

 失恋ともまたダメージの受け方が違うんだろうな、と思います。

 多分「振られたけどまだ好き!」というシンプルな気持ちの方が、まだ楽だと思うんです。

 

 自分に対する不信感で悩むこともないし、いつから相手の気持ちは遠くへいっていたのだろう、と思い出に対する疑問で苦しむこともない。

 

 ここから抜け出せない限り、新しい恋なんてなかなか始められないと思うのです。

 

 また同じことになったらどうしよう。

 

 という怖さにはなかなか勝てません。

 

 いい加減なことはできない、という点では人として成長するチャンスだともいえます。

 

 が

 

 早いとこ立ち直って、新しい恋をして、幸せになりたいですよね!

 

 人生恋だけじゃないとしても!!!

 

 

 明日羽は自分の努力とリスト、周囲の協力を得て無事立ち直り前を向いていきます。

  

 それは簡単なことではないけれど、それほど難しいことでもないんですよね。